2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

村上龍/シールド(盾)

2006年の作品。絵本という体裁をとっているのですが、150ページ強もあるので、文章の容量としては短編くらいはあるのではないかと思います。個人的な印象であるし、我ながら安易な比較であると思うのですが、僕は村上春樹が「壁」に象徴されるような「盾…

村上春樹 / 海辺のカフカ

2002年の作品。 僕は村上春樹がかなり好きです(最近は落ち着いてきましたが)。読み返してみて、近年の(具体的に言うと21世紀に入ってからの)著者の作品の中では一番好きだなと思いました、この作品で著者が表現したかった事は、 君の外にあるものは、君…

絲山秋子/海の仙人

2004年の作品。文庫で200ページ弱だけれど、おそらく現在までの所、著者の書いた最も長い作品だと思います。これまで読んだ著者の作品の中で個人的には一番好きです。2007年になってから初めて読んだ小説なのですが、新年早々いい作品を読めて、非常に気分が…