絲山秋子

絲山秋子/ラジ&ピース

人は変わることができるかもしれない。僕も、変わることができるかもしれない。 ラジ&ピース (講談社文庫)作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/14メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (12件) を見る思わず、久しぶ…

絲山秋子/海の仙人

2004年の作品。文庫で200ページ弱だけれど、おそらく現在までの所、著者の書いた最も長い作品だと思います。これまで読んだ著者の作品の中で個人的には一番好きです。2007年になってから初めて読んだ小説なのですが、新年早々いい作品を読めて、非常に気分が…

絲山秋子/ニート

2005年の作品。5編の短編集。 著者の作品は基本的に好きなのだけれど、この作品はちょっと個人的には理解しきれない部分がありました。僕の著者の作品の好きなところは、恋愛を題材に書いた作品であっても、恋愛小説として消化しきれないところでした。なん…

イッツ・オンリー・トーク

タイトル作と「第七障害」の2編の中篇を収録してます。オリジナルは2004年で芥川賞受賞に伴って文庫化したみたい。 「沖で待つ」でいいなあって思ったのですが、この作品で著者の世界に完全にはまりこんでしまいました。個人的には「第七障害」の方が分かり…

袋小路の男

タイトル作の他に「小田切孝の言い分」「アーリオ アーリオ」っていう2つの短編を収録。著者の作品は、実験的な色彩の濃い「イッツ・オンリー・トーク」みたいな作品と、沖で待つ」のようなじんわりと効いてくる作品との二つに分けられるのですが、この短編…

絲山秋子 / 沖で待つ

僕が初めて読んだ絲山秋子の小説。 著者は早稲田の政経を出た後、総合職として10年くらい働いていて、「総合職・女」ってことに強くアイデンティファイしてる感じがします。もちろん作品もそんな感じで、この本には2編の中篇が収録されているのだけれど、ど…