2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

吉本ばなな / ハチ公の最後の恋人

1996年の作品。いわゆる恋愛小説って感じの恋愛小説でした。この人ってこういう作品も書けるんだなあっていうのにちょっとびっくりしました。この作品を読んで、真っ先に思い浮かんだのは「セカイ系」っていう言葉です。なんかセカチューが流行ってた時にあ…

伊藤たかみ / 助手席にて、グルグル・ダンスを踊って

著者のデビュー作。阪神・淡路大震災の1995年に出版されていて、舞台は神戸です。もちろん偶然なのだとは思いますが。著者の他の作品と比較すると、なんていうか非常に具体性の高さが特徴なように思います。そういう意味では、デビュー作にも関わらず、他の…

絲山秋子/ニート

2005年の作品。5編の短編集。 著者の作品は基本的に好きなのだけれど、この作品はちょっと個人的には理解しきれない部分がありました。僕の著者の作品の好きなところは、恋愛を題材に書いた作品であっても、恋愛小説として消化しきれないところでした。なん…