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南木佳士 / ダイヤモンドダスト

ダイヤモンドダスト (文春文庫)作者: 南木佳士出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1992/02/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (13件) を見る 著者の小説は初読。著者の書いたノンフィクションを院生時代に資料として読んでいたと…

絲山秋子/海の仙人

2004年の作品。文庫で200ページ弱だけれど、おそらく現在までの所、著者の書いた最も長い作品だと思います。これまで読んだ著者の作品の中で個人的には一番好きです。2007年になってから初めて読んだ小説なのですが、新年早々いい作品を読めて、非常に気分が…

吉本ばなな/キッチン

オリジナルは確か80年代、だったはず。というわけで、コンテンポラリーかと言えばそうではない作品で、かつ半古典化している作品ですよね。複数の人から薦められてたのにも関わらず、最近まで読んだことのなかった作家・小説でした。 結論としては、物凄くよ…

伊藤たかみ/アンダーマイサム

おそらく絶版だったはずなんだけれど、芥川賞受賞の便乗商法で文庫化された2001年の作品。親指が長いという端的な過剰を背負った高校生が主人公です。著者の描く若さやその危うさというのは、良くも悪くも一貫性があると思います。そして、この作品はその一…

小川洋子/密やかな結晶

「博士の愛した数式」の原作者の1994年の作品。というわけで、コンテンポラリーかと言えば、そうではないのですが。芥川賞受賞作家だそうです。僕が初めて読んだ著者の作品。友達から僕の好みっぽいと言われて読んでみたのですが、かなり好きです。「消滅」…

イッツ・オンリー・トーク

タイトル作と「第七障害」の2編の中篇を収録してます。オリジナルは2004年で芥川賞受賞に伴って文庫化したみたい。 「沖で待つ」でいいなあって思ったのですが、この作品で著者の世界に完全にはまりこんでしまいました。個人的には「第七障害」の方が分かり…

袋小路の男

タイトル作の他に「小田切孝の言い分」「アーリオ アーリオ」っていう2つの短編を収録。著者の作品は、実験的な色彩の濃い「イッツ・オンリー・トーク」みたいな作品と、沖で待つ」のようなじんわりと効いてくる作品との二つに分けられるのですが、この短編…