吉田修一

吉田修一 / 悪人

悪人作者: 吉田修一出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/04/06メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 134回この商品を含むブログ (307件) を見る朝日新聞夕刊に2006年3月〜2007年1月まで連載された作品。著者の作品を読むのは5作目くらいです。女性保険…

吉田修一 / 東京湾景

仲間由紀恵主演でドラマ化された作品。多分、著者の作品を立て続けに読んでるせいもあるだろうけれど、あまりメッセージ性にも目新しさが感じられなくって、その上、小説としても、それほどストーリー的に魅かれるところがありませんでした。個人的に恋愛小…

最後の息子

「最後の息子」「破片」「water」の三作を収録。「water」。水泳部に所属する主人公が大会に至るまでの話です。物凄くポジティブな主人公とその仲間。でも、しっかり影もあって、同じく水泳部に所属していた主人公の兄はなくなっており、母親はそのショック…

熱帯魚

東京湾景の原作者による2001年発行の短編集。「熱帯魚」「グリーンピース」「突風」の三作を収録。「グリーンピース」が、物語として物凄くおもしろかった。かいつまむと、主人公が彼女と喧嘩して仲直りするの話しなのだけれど、タッチがやたら明るくって、…

吉田修一 / パーク・ライフ

僕が初めて読んだ吉田修一の小説。タイトル作を含めて2編を収録。タイトル作は、日比谷公園を舞台にして、複数の物語が交錯"しないで"走ってゆくのだけれど、でも全体としては何故かまとまりのある不思議な感じの小説。何ていうか、公園ってそういう場所で…

吉田修一 / パレード

共同生活を織り成す5人の男女の話。 5章構成なのだけれど、語り手が章ごとに変わって、5人の登場人物がそれぞれ語り手を務めるちょっと変わった話法を使ってます。 「ここで暮らしているのは私と直輝の2人きりよね。でも、ときどきね、私ここにもう一人誰か…